さいじき【2015.8月号】
8月27日、28日に緑区川尻に鎮座している川尻八幡宮で今年も例大祭が執り行われる。
27日の神幸祭には数百人の若人が早朝より
「応仁」「八坂」「春日」三基の神輿を担ぎ町内を渡御する。
時に神輿を激しく揺らす「もむ」という行いは神の霊威を高め豊作を願うとされている。
28日の例祭は午前から神事が斎行され
午後より多数の露店が並び境内は参詣の人々で賑わう。
多数の山車も繰り出しお囃子の中、おかめ、ひょっとこが
踊り大いに盛り上がる夏の終わりを締めくくる壮大な祭りだ。
この川尻八幡宮、昔は並木八幡とも呼ばれ
一の鳥居から神社への参道には太い松が並んでいた。
しかし江戸時代のペリー来航時、
江戸防備の台場建設の為に伐採され、
さらに明治時代に川尻村は小倉村との相模川の河岸・船着場の権利を巡っての争いで敗訴。
その訴訟費用の為に伐採され今は当時の面影はない。
その切り口は子供の背丈ほどもあったようだ。
またこの八幡宮は雨水の日(2月19日頃)霜降の日(10月23日頃)は
雄龍籠山(おたつごやま)を背に八幡宮の入り口から一の鳥居まで、
一直線の延長線上に日の出を見る事ができるのだ。
そんな川尻八幡宮の例大祭に訪れ、
祭りの賑わいを感じながら
暑い日に神秘な思いにふけるのも一興ではないだろうか。
byまさし
Spin-off Report
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