はしもと人を発見!【2016.2月号】
橋本発の太鼓集団
進化する『鼓志團』は魅せる舞台へ
相武明神太鼓•鼓志團 団長:比留間 治さん
和太鼓の音は、赤ちゃんがお腹にいる時の母親の鼓動音に近い周波数だと言われ
時には繊細に、時には力強い音の波を感じられ、好きな人も多いだろう。
そんな和太鼓のチームが橋本にある。
その名も『相武明神太鼓・鼓志團』。橋本発の創作太鼓チームだ。
実はこの鼓志團、女性の団員が多い。
しかも中学生からミセスまでと 層が幅広いのも特徴だ。
入団の動機を中学生団員に聞いてみると「JA祭りの旭小での演奏を見て、
和太鼓の音が新鮮だった」や
「演奏している人の筋肉が良かった」と動機は様々。
またミセス世代は「頭、身体、心、
そして全体のアンサンブルを考えて 呼吸をも使わないと
上手い演奏が出来ない太鼓は、難しいからこそ魅せられる」
または「太鼓自体の魅力も勿論だけど、仲間ですよね」
と長く続いている所以を話す。
言うまでもなく、今も小学生からの老若男女から団員を募集している。
そんな鼓志團の長が団長の比留間 治さん。
鼓志團オリジナル曲の作曲を全て手掛けている。
普段は消防士だが実に多才。
元々和楽器には民謡から入り、民謡太鼓、三味線は名取になり、
そして若い頃組んだロックバンドのギタリストでもあった。
そんな比留間団長に鼓志團のルーツを聞いた。
それは若い頃、当時有名だった東京打撃団という太鼓チームを見て感動し、
自分もやりたいと思った事が始まりだと話す。
その思いを胸に秘めながら民謡太鼓を叩いていた頃、平成十年の神奈川国体の折
相模原に立ち寄る紀子妃殿下をお迎えする為に始めたのが
創作太鼓の始まりだった。その後、創作太鼓の活動に「太鼓を志す団体」の意で『鼓志團』の名をつけ現在に至る。
そうして始まった鼓志團の活動は今や年間三十件近い出演依頼があり、
地域に無くてはならないものになっている。
そんな鼓志團を比留間団長は
「今年からひとつ上の舞台を目指していきたい」と話す。
それは、今までの様に持ち時間内でただ演奏するだけではなく、
その舞台にコンセプトを立て、ひとつの物語にする事。
更に七夕祭りをはじめ、皆が輪に入って踊れる盆踊りの復活など、
人の集まる橋本の切っ掛けを太鼓で目指していきたいと言う。
今年の公演はさくら祭りからはじまる。
演奏技術は勿論、振付けやストーリーに沿ったステージングに磨きのかかる鼓志團は橋本発のアーティストとして日々進化を続けている。
byまー
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