「橋本郷土カルタ」であなたも”橋本の達人”に!!『つ』
こんにちは!めぐり報です!!
「橋本郷土カルタ」であなたも
“橋本の達人”に✨
今回は19枚目の「つ」のご紹介です。
「梅雨空に みどり清かな 高野槙」
(香福寺)
香福寺は橋本5丁目にある、臨済宗建長寺派の寺院です。
建立されたのは約600年前の応永8年頃(1400年頃)といわれています。
ご本尊は地蔵菩薩で、33年に1度御開帳されますが、直近では2005年に御開帳されましたので、次の御開帳は18年後の2038年になります。
香福寺は江戸時代には 村役場的な役割を担い、村にとって大変重要なお寺でした。
香福寺は美しい庭と、立派な鯉がたくさんいる池(エサやりができます)が目を引き、歴史散歩でも一番の人気スポットとなっています、そしてこの他にも見所がたくさんありますので、ご紹介しましょう。
香福寺の山門は鐘楼と共に、江戸時代後期に建てられたもので、市内で最も古いと言われています。
山門は珍しい四脚門で、敷居をはさんで四本の脚が門を支えています。
この形の門は市内で2寺と言われています。
山門越しに見る香福寺の景色はとても美しく、まるで鎌倉か京都に来たように見えますので、ぜひご覧ください。
カルタで詠まれている高野槙は、高さ17,394m、直径1,28m、周囲3,23mの立派な木で、市の指定保存樹木となっています。美しく曲線を描いて垂れ下がる枝振りが特徴的です。
南門から鐘楼までの参道に面した美しい竹の垣根は、京都の桂離宮と同じ垣根でとても 珍しい垣根です。
『離宮垣』または『竹の穂垣』と呼ばれていて、この垣根を作ることができる職人さんは国内で2人〜3人とのことです。
数年前に歴史散歩で訪ねた時に、ちょうどこの離宮垣をつくっている場面に遭遇し、大変興味深く見学させていただきました。
香福寺に行かれた時はどうぞ忘れずにご覧ください。
この鐘楼も山門と同じく江戸時代後期のもので、市内で最も古いものだと言われています。
ここでお寺の鐘の豆知識です!
(これはどこのお寺の鐘も同じです。)
Q. 鐘についている突起(ポツポツ)は何という名前でしょうか?
A.『乳』(ち)といいます。
Q.『乳』は鐘全体でいくつあるでしょうか?
(ヒント)
鐘に刻まれている『間』(ま)と呼ばれる四角の中に『乳』が25個あり、『間』は全体で4面あります。
そして『間』と『間』のあいだに『乳』が2個ずつ4カ所にあります。
A. 108個です。
そう煩悩の数と同じですねそして当然ですが、除夜の鐘をつく数と同じです。
このように『乳』の数にはちゃんと意味があったのですね。
コロナで明け暮れた2020年の除夜の鐘が聞けるのも、あと2週間後に迫りました。
今年はこんな豆知識を思い出しながら除夜の鐘を聞くのはいかがでしょうか?
そして2021年は、本当に1日も早くコロナが終息することを、心から願いたいものです。
※このカルタのブログは、年末年始の2週間お休みさせていただきます。
次回は1月9日に『ね』から再開し、以後残り29枚をご紹介していきたいと思います。
来年もどうぞよろしくお付き合いをお願いいたします。
皆さまどうぞよい年をお迎えください🥰
歴史さんぽ:橋本北地区コース6