スーパークイーン犬舎(改訂版)

相模原市緑区はドーベルマンの宝庫!?

警察犬と言えばシェパード?
否。それだけではない。
実は警察犬指定犬種は7種あるのをご存知だろうか?
その7種とは、
シェパード、ドーベルマン、ボクサー、コリー、エアデールテリア、ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー。
これらの警察犬は各都道府県警察が飼育管理、訓練する直轄警察犬と
一般の人が飼育管理、訓練する委託警察犬の2種類が存在するのだ。

そして、それらとは別のカテゴリーとして、
骨格やバランス、歩様に性質など、優れた資質のある犬を決定する
(公社)日本警察犬協会が実施する日本チャンピオン決定審査会というのがある。

その審査会において成犬組で過去4頭ものドーベルマンの日本チャンピオンを輩出しているのが
相模原市緑区にあるスーパークイーン犬舎なのだ。

2014年度日本チャンピオン ハル オブ スーパークイーン

2014年度日本チャンピオン ハル オブ スーパークイーン

めぐり報4月号でも触れているが、
スーパークイーン犬舎ではオーストリアに行き、
このハルとインターナショナルドーベルマンクラブ(IDC)2012年Open class2位の
ロシア系ドーベルマンとの交配に成功し、現在はすでに孫の世代。

ハルの孫達

ハルの孫達

元々、ドーベルマンはドイツのドーベルマン氏が作った犬種。
19世紀末、税金徴収の仕事をしていたドーベルマン氏は仕事中、
大金を持っている事が多く狙われる事も多かった。
そのため護身犬の必要を感じるようになり、
シェパード、ピンシャー、ロットワイラー、マンチェスターテリアなどを交配させて作られた犬種。
なのでこの犬種をドーベルマンと呼ぶようになった。

ドーベルマンは頭が良く、護身犬として作られた為、
人を守る事に大変長けた犬とされ警察犬、軍用犬、麻薬探知犬、番犬などの分野で活躍する。

そしてこちらはハリーハルと同胞の牡の成犬。
2015419日(日)に行われた審査会にて成犬牡組で日本チャンピオンに輝いた。
スーパークイーン犬舎では5頭目の日本チャンピオン。

ハリー オブ スーパークイーン(応交配)

2015年度に本チャンピオン ハリー オブ スーパークイーン(応交配)

このハリー4頭の雌と交配しており、
その子供4頭も成犬組以外の各組で日本チャンピオンになっている。
スーパークイーン犬舎は、まさしくドーベルマンのサラブレッドを産み出している。

スーパークイーン犬舎をめぐる相関略図

スーパークイーン犬舎をめぐる相関略図

そして、来年日本チャンピオンを目指す若き犬、レビン
人間の歳に換算すると高校生くらいだと言う。彼はハルの子供で
来年の日本チャンピオンを目指している。

レビン オブ スーパークイーン(応交配)

レビン オブ スーパークイーン(応交配)

因にこちらはレビンの交配相手のイラ
彼女の親達もまたチャンピオンに輝いている。

イラ

イラ

そして今回冒頭にも出て来たハルの孫、
レビンの子供達5匹に会う事が出来た。

ドーベルマンの審査会出陳頭数は1970年代からバブル期までは
約200頭近くにのぼったが、最近ではその数が減ってきている。

この子たちは正しくスーパークイーン犬舎の血統を守っていく
未来のチャンピオンになるかもしれない。

スーパークイーン犬舎の鈴木博氏は言う。
「ドーベルマンはヨーロッパが本場。日本はまだまだ追いつけていない。
ヨーロッパのドーベルマンと肩を並べる犬を産み出したい」と

そんな想いが、気がつけば多くの日本チャンピオンを輩出する結果をもたらしている。
近い将来、本場ヨーロッパのドーベルマンに匹敵する世界レベルの素晴らしいドーベルマンは、ここ、相模原から出るのかもしれない。

byまー