はしもと人を発見!【2016.6月号】
地域を守る消防団
熱い気持ちで橋本を守る
相模原市消防団北 方面隊 第1分隊 第3部 部長 原正之さん(高尾屋本店代表)
今年四月の熊本地震。
テレビからの映像は地元消防団の活躍もあった。
そんな映像を見て
「本人達も被災されているのに地域の為に一生懸命な姿を見て、見習わないといけない」
と話す男が橋本にいた。
消防団 北方面隊一分団三部、通称橋本消防団の部長、原 正之さんだ。
原さんは18年前に消防団に入団。
16号沿いの和菓子店「高尾屋」の代表でもある。
懸念されている巨大地震などが橋本に来たら?
との質問に「橋本が被災したら自分も必死にやる」と
地域を思う言葉があった。
その言葉は、ある団員からの
「原さんは、信頼出来る人、地域を守る意志の強さを感じる」
との話にも表われている。
災害時、レベルに応じた出動体制を整えている橋本消防団の担当地域は、
北が境川から南は橋本台、
東西は東橋本から相原中の手前までと広範囲にわたる。
そしてポンプ車の操作精度の高さ、消火までの速さを競う操法大会では
市で最優秀賞、県で優秀賞を獲得するほどの実力を持つ。
そんな橋本消防団を、原さんは「皆、仕事終わりで訓練に来ている訳ですよ。
個人の思いが団結心となって形にならないと最優秀って中々とれないと思う。
やっぱり熱くて正義感のある集団だと思いますね」
とその結束の堅さを物語る。
しかし団員数はたったの15人体制。
「せめて各自治会に消防団経験者が一人でも居れば、
緊急時の地域への密着度はより高まる」と原さんは現状に危機を感じている。
その為、様々な祭りやイベントへの参加、
防災訓練などで地域との交流を計るが限界もあるという。
団員が多ければ消防団、地域、人との繋がりは密度を増し、
消防団経験者からの知識は多くの人に伝えられる。
それは非常時の協力体制が築きやすくなる事を意味している。
災害時、避難先で家族と会える確率が増えるだけでなく、
自治会での安否確認が容易になり、
捜索活動以外の救護、炊き出しなどに時間が割けると原さんは考えるからだ。
「厳しい訓練を重ねる消防団はやはり大変だけど、
家族の支えがあるから続けられる」と原さんは言う。
理解ある家族が団員を消防団に送り出し、
消防団が地域を守り、そこで暮らす家族が安心に暮らせるという
循環が橋本にはあった。
非常時に守ってくれる橋本消防団は、
地域を守りたい熱意ある若い力、皆さんの力を必要としている。
byまー
~【橋本人を発見!街の人の心意気を見た】brought to you by めぐり報~