こんな所に歴史あり【2016.12月号】
映 画『シン・ゴジラ』『君の名は。』のヒットで東宝の純利益は過去最高に。
観た方も多いのでは?
実は橋本に大正時代から昭和40年代まで存在していた映画館がありました。
朝日映画劇場です。
時は大正8年、橋本商店街通りに600人を収容できる
2階建の多目的ホール、朝日館が開業。
当初は、大きな会合や宴会の開催、旅役者の興業、義太夫や浪曲などが上演されていたようですが
時代が下がるにつれ映画上映もされるようになりました。
戦後の昭和30年代、日本映画の全盛を受け、朝日館もリニューアル。
朝日映画劇場となります。
当時の大ヒット映画『明治天皇と日露大戦争』
そのほか『アンコ椿は恋の花』や『若大将シリーズ』『裕次郎映画』などが上映されていました。
しかし配給されたフィルムは使い古された物が多く
スクリーン汚れが目立つ上に、上映中のフィルム切れもあったそうです。
それでも多くの人が集まっていたようです。
その後、テレビの隆盛で日本映画は衰退。朝日映画劇場は昭和46年に閉館してしまいます。
以降33年間、橋本は映画館のない街でしたが
シネコンの台頭でMOVIX橋本が開業、現在に至っています。
技術革新で鑑賞環境が向上した今、年末年始に公開される映画を期待して鑑賞したいものです。
byまさし
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