さいじき【2017.6月号】

橋本でも出来る厄払い
1年の折り返し「夏越の祓え」

梅雨を迎え、憂鬱な日々が続く時期になると、
夏の訪れを心待ちにするばかりだ。
行事もなく首を長くして忍ぶのが息苦しい方々に、
この時期の伝統行事「夏越の祓え」(なごしのはらえ)を紹介したい。

夏越の祓えとは、半年分の穢れを落とし、残りの半年の健康と厄除けを祈願する行事。

旧暦の6 月末に行われ、
由来は伊弉諾尊(イザナギノミコト)の禊祓い(みそぎはらひ)にまで遡るとされている。

厄の落とし方としては、茅の輪くぐり、形代流しなど、様々な手法で行われているが、
今回は「水無月」という和菓子を食べる厄落としを紹介したい。

「水無月」とは、ういろうの上に、邪気を祓う小豆が乗った三角形の和菓子。

平安時代の宮中には、旧暦6 月1 日の氷の節句の日に、
氷を食して、暑気払いをする風習があった。
しかし氷は庶民にとっては高嶺の花。
その為、氷を模したういろうを生地にし、厄除いの小豆を散らした「水無月」が誕生したのである。

そんな水無月、実はここ橋本でも手に入るのだ。


高尾家本店、志美津屋では、水無月が6 月より店頭に並ぶ。


また和菓子処やまもとでは、暑気払いに最適な和菓子「あじさい」が同じく6 月より店頭に並ぶ。

梅雨の季節は甘美な和菓子をお供に、
エネルギー補給・厄除けをしてみてはいかがだろうか。

by  なおや

~【さいじき brought to you by めぐり報~