橋本人を発見!【2015.10月号】

〜橋本で築く『思い合う輪』
幾多の縁を笑顔で繋いで〜

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鉄板焼 志野 海老根美春さん


鉄板焼 志野に立ち、切り盛りをしながら
橋本商店街組合の理事、七夕実行委員、ソレイユ委員などの役回りをこなす一方、
主婦で子供三人の母でもある海老根美春さん。
「人との探り合いが嫌いなんです」と話す通り屈託の無い笑顔の持ち主。

手掛けている多くが橋本地域の事だが、5足以上のわらじと聞けば忙しさは想像に難くない。
なぜ幾つもの役を引き受けているのだろうか。

きっかけは、東日本大震災の折
店の売上が著しく落ちて辞める事をも考えていた時だった。

とある飲み会の席で商店街組合の副理事さんが店を貸し切にしてくれたのだが
その時の条件が商店街組合の理事になる事。
美春さんは酔った勢いで簡単に承諾した事から始まったという。

そこから波のように今の流れが来て
色々な人との出会いで外の世界が広がっていったと話す。

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しかし、色々関わっていく中で犠牲になるのは子供の事だった。
「今日も行くの?」「今日は何?」と聞かれる事や反発、
今しか見られない姿を見逃している事などが悩みとなり、
全て一旦切ろうとも考えるようになった。
そんな時、助けてくれるのは知り合った周りの人達。

「恵まれていますよね。人に」

会議の時はご主人や両方の両親が、
へこんでいる時は知り合った人達が、
体調不良で倒れた時にはママ友さんたちが様々な形で助けてくれるという。

そこには色々動いている事で信頼が生まれ、その信頼が助けてくれる関係を生み出し、
その恩返しでまた動くというサイクルが生まれていた。

「人に出会って人に助けられて。だから色々と引き受けるんでしょうね。
役がめぐっているのかもと思ったけれど、引き寄せているのかも」

地域への活動はやがて何かしらの形で返ってくる事を肌で感じている美春さんは
その姿を通して子供達に教え、伝えていきたいのかもしれない。

byまー

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